日本社会精神医学会とICD-11
日本社会精神医学会には大学医学部精神医学教室の教授、精神医学の臨床をしている医師などが所属しているのだが、2019年2月28日及び3月1日に京王プラザホテル(東京都新宿区西新宿)で第38回日本社会精神医学会が開催された。
第38回日本社会精神医学会に出席したときに、この学会の会員になるよう申し込んだ。すると、今日、5月24日に日本社会精神医学会雑誌が送付されてきた。どうやら無事に日本社会精神医学会の会員になれたようである。
それにしても日本社会精神医学会の会員になれて嬉しい。喜びがこみ上げてくる。
この数年、マイクロ波は一定の条件で聞こえると繰り返し主張していたが、そのような主張をする人が精神医学に関する学会の会員になったということになる。そのうちにマイクロ波聴覚効果と電波妄想の関係などについて日本社会精神医学会で発表することができれば、と考えている。
さて、日本社会精神医学会雑誌、第28巻、第2号(2019)は、国際疾病分類第11回改訂版(ICD-11)について特集している。
ICDとは、TheInternational Classification of Diseases and Related Health Conditionsの略語である。
疾病に関する統計データは世界各国が収集しているが、このような統計データを国際比較する前提として、疾病に関する分類が世界各国で同じであることが求められる。そこで、WHOが主導して疾病分類が国際的にハーモナイズされている。
ICD-10は1990年に刊行されているが、約30年を経て改訂される予定であり、2018年6月に世界保健機構WHOがICD-11を公表した。このICD-11は暫定版であり、2019年5月のWHO総会で承認されると、ICD-11の最終版ということになる。
国際疾病分類は精神疾患に限定されているものではないのだが、日本社会精神医学会雑誌、第28巻、第2号(2019)は精神疾患の改訂に限定して取り上げており、ICD-11について10前後の論文が掲載されている。精神医学の臨床で大変、参考になる。